スフェニスカス属 -Spheniscus-   属名は「楔のような」という意味。泳ぐ姿に由来する。

 ケープペンギン -Spheniscus demersus-
アフリカンペンギン [別名] アフリカペンギン・ジャッカスペンギン・足黒ペンギン
[英名] African Penguin/Cape Penguin/Jackass Penguin/Black-footed Penguin
[分布] 南アフリカやナンビアの海岸や沖合の島々
[亜種] なし
[推定生息数] 17万3000羽
[体長] 60〜70p
[体重] 2.4〜4.0s
[性格] 不明
[見分け方] フンボルトペンギンとよく似ているが、くちばしのつけ根と眼の周りのにピンク色の皮膚が裸出しているので見分けられる。またフンボルトペンギンより側頭部の白い部分が多い。胸の黒い羽毛の帯が1本で2本のマゼランペンギンと見分けられる。くちばしは黒く、灰色の部分が棒状に横断している。虹彩は黒っぽい。足は黒く、灰色のまだらがあり、足の裏も黒い。
[その他] マゼランペンギンのように胸に2本の帯がある固体もいる。
 フンボルトペンギン -Spheniscus humboldti-
フンボルトペンギン [別名] ジャッカスペンギン
[英名] Humboldt Penguin/Peruvian Penguin/Chilean Penguin/Jackass Penguin
[分布] チリからペルーにかけての海岸や沖合の島々
[亜種] なし
[推定生息数] 1万2000羽
[体長] 68p
[体重] 4.3〜4.9s
[性格] 不明
[見分け方] ケープペンギンよりやや太めの黒い羽毛の帯を持っている。胸には黒い斑点があり、これは固体ごとに違う。くちばしのつけ根にあるピンク色の皮膚は、繁殖期に広がり赤い婚姻色に変わる。くちばしは黒く、灰色のすじが横切っている。虹彩は赤みがかった茶色。脚部と足は黒。
[その他] 現在、最も絶滅が心配される種だが、日本では全世界の生息数のおよそ10%、約1200羽以上が飼育されている。
 マゼランペンギン -Spheniscus magellanicus-
マゼラニックペンギン [別名] マゼラニックペンギン・ジャッカスペンギン
[英名] Magellanic Penguin/Jackass Penguin
[分布] 南アメリカの大西洋沿岸、パタゴニアとフォークランド諸島や付近の島々および太平洋沿岸
[亜種] なし
[推定生息数] 100万羽以上
[体長] 70p
[体重] 2.3〜7.8s
[性格] 不明
[見分け方] 胸から脚まで続く黒い羽毛の帯の他に、少し幅の広い黒い羽毛の帯がもう一本胸の上を横切っている。黒い羽毛の帯の太さや広がり、胸部の黒い斑点は固体ごとに違う。くちばしは黒みがかっていて、先端付近に薄い灰色の縦方向の線がある。虹彩は茶色で、歳をとると小さな赤い縁どりが現れる。足首と足はおもに黒で、明るいピンクがかったしみ状の部分があり、足の裏と爪も黒い。
[その他] ケープペンギン、フンボルトペンギンとマゼランペンギンは、同じ種であると主張する学者もいる。この3種は鳴き方がどれもロバの鳴き声に似ていることからジャッカスペンギンとよばれることもある
 ガラパゴスペンギン -Spheniscus mendiculus-
ガラパゴスペンギン [別名] なし ガラパゴスペンギン2
[英名] Galapagos Penguin
[分布] ガラパコス諸島
[亜種] なし
[推定生息数] 3600〜6000羽
[体長] 53p
[体重] 1.7〜2.7s
[性格] 不明
この画像は「JOY TO THE NATURE」さんから
お借りしているものです。
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[見分け方] 属中で最も小さいペンギン。体色は茶色がかった黒。かすれて不明瞭だが幅と明度の異なる2本の黒い羽毛の帯が胸の上を横切り、下の帯は細く伸びて、わき腹をとおって脚まで伸びている。くちばしは黒い。虹彩は茶色。脚と足は白い斑点のある黒色で、足首、足の裏と爪も黒い。
[その他] 「ガラパゴス」の名はこの諸島に見られるゾウガメにちなみ、スペイン語でカメを「ガラパゴス」と呼ぶことからつけられた。